「好きだよ、冬香」
そう言った兄は、私の知らない男だった。
近親相姦のためご注意下さい。
たとえどんなに辛くても、私が選んだ道だから
「お前が好きだからだよ。……冬香」
そう言った兄は、私の知らない男だった。
たとえどんなに辛くても、君が傍に居るのなら
「お前が好きだからだよ。……冬香」
それを聞いた妹の顔は、俺が見たことのない、女の顔をしていた。
たとえどんなに背きとも、二人の幸せなのならば
まったく、どれだけ鈍いのかしら。
娘視点です。
たとえどんなに罪深くとも、逸らせぬ思いがあるのだから
ごめんね、ごめんね、ごめんなさい。
だけど、この胸の中でうごめく曖昧な感情も、ひとつの愛なのだ。
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