絶対的愛の相違について





「あー」
「どうかした?」
「あのさあ」
「何?」













「もうお前に愛叫んでいいですか」













「は?」
「ってかもう叫ぶわ。アイラビュー!!」
「ちょっ……何やってんのぉぉぉ!?」
「窓の外へ愛を叫ぶ」
「何カッコつけてんの!?」
「みなさーん!俺、高間慶介は園田雛を愛してまぁーす☆」
「何そのふざけた言い方!異常に腹が立つんだけど!!」
「みなさーん!園田雛が俺に返事をくれませーん!」
「これ返事しなくちゃいかんの!?」
「そこの窓から俺への愛を叫ばなきゃいかんの」
「なにそこだけ普通に答えてるんだぁぁぁぁ!!」
「がはぁっ……!」
「誰が叫ぶか!」
「ナイス……ドロップスロー……」
「だ、大体告白なんか













相手だけに伝わればいいでしょーが」













「雛……」
「だ、だから……」













「みなさーん!雛が俺にだけ愛を叫んでくれるそうでぇーす☆」













「って、まだ叫んでんのかぁぁぁぁぁ!」
「ぐおっぱぁ!」
「大体お前に告白するなど誰が言ったぁ!」
「その割りには顔が赤いけど?」
「う、うるさぁーい!永眠しやがれぇ!!」
「どふぉっぷ!!」













完?







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