今日からよろしく御兄妹! 11





「お誕生日おめでとうございます。こちら、つまらないものですが、どうぞ」
「ありがとう妹よ。でもそのセールスマンみたいな言い方はやめて欲しかった」
「日頃の感謝を込めて贈らせて頂きました」
「その棒読みもやめて」
「というわけで中身を見てみて下さい」
「見ていいの?見ていいの?ってか敬語なところが怖い。何か出てこない?爆発物とか出てこない?」
「お前失礼も対外にしろよ馬鹿兄貴。馬鹿も書けないくせに」
「か、書けるぞ!うまとしかだろ」
「じゃあ変換してみな」
「……ウマシカ」
「漢字変換だ馬鹿野郎」
「さあ、プレゼントあけるかな!」
「誤魔化しやがった」
「ほれビリビリー、と。……ナニコレ」
「今日はカタカナな気分なんだね、兄さん」
「いや、関係ないけどなにこれ」
「テスト」
「いや、だから」
「何であるのかって?兄さんが隠してたのをつい昨日発見していい機会だから返してみた」
「…………」
「……言うことは?」
「……ごめんなさい」
「これからすることは?」
「……勉強です」
「兄さんの誕生日プレゼントはこっちね。はい、ドリル」
「……ありがとうございます」
「今日一日外から出たらどうなるか覚えておいてね」
「……本当にすみませんでした」







「だんだん紀子ちゃんが保護者っぽく……」
「私達楽でいいわねえー」
「いや、良くないよ」




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